『ぞう列車がやってきた』合唱、参加のよびかけ

「子どもの未来フェスティバル」のお知らせです。この催しに、私(小栗)は広告共催しております。ことしもチラシをいただきました。主催のかたからお知らせの文をいただきましたので、下記のとおり掲載させていただきます。

本年(2025年)6月14日に開催予定の「第五回子どもの未来フェスティバル」、そのオープニングで『ぞうれっしゃがやってきた』を歌うことになりました。いっしょに歌う仲間を募集しています。

「子どもの未来フェスティバル」は、春日井市と春日井市教育委員会の後援をうけ「市民と野党をつなぐ会@愛知6区」が中心となって2019年から、若いファミリーを対象として開いてきました。
今年は6月14日(土)13時より、春日井市総合福祉会館大ホールで行います。
このイベントは「親子で遊んで賢くなろう」をコンセプトにしており、子どもたちが楽
しむ企画とともに憲法学習の企画もあります。
今年は戦後80年であり、特別企画として合唱組曲「ぞうれっしゃがやってきた」に取り
組むことになりました。
ご存知の方もあると思いますが、この組曲は名古屋の東山動物園での実話をもとに作ら
れています。
太平洋戦争中、全国の動物園では動物たちが殺されていきましたが、東山動物園では2
頭のゾウが園長や飼育係の努力で生き残りました。
戦争が終わって、本物のゾウが見たいとの子どもたちの運動が実り、全国から子どもた
ちが「ゾウれっしゃ」に乗って名古屋までやってきました。
戦争の悲劇と平和の喜びを伝える、すばらしい音楽組曲であり、子どもたちの歌声に心
が躍ります。
合唱の指導をしてくださるのは作曲者の藤村記一郎さんです。
藤村さんの優しくわかりやすい指導は子どもたちを歌好きにすると定評があります。
子どもも大人も、親子で兄弟で、孫と祖父母で、どんどん参加してください。
詳しい練習日程など、チラシのQRコードを見てください。
参加は無料です。
皆さんのご参加をお待ちしています。

HPVワクチン 接種 キャッチアップ対象年齢の方へ!

2025年3月 女子栄養大学サークルたんぽぽ・埼玉医科大学産婦人科 高橋幸子

子宮頚部がんの原因のほとんどは、HPV(ヒトパピローマウイルス)です。HPVには200種ほど「型」があり、そのうち15種類ほどに、発がんをもたらす型(ハイリスクタイプ)があるのです。

HPVは性交(性的接触)を経験すると男女とも8割くらいの人が暴露します。ハイリスクHPVが組織に定着してしまうと、その組織;子宮頚部もしくはペニス、咽頭に異形性(前がん病変)を生じ、数年〜十数年でがん化する可能性があるのです。

そして、このHPVというウイルスそのものを殺す薬は、ないのです!

ところがワクチンを打って免疫をつけておくと、そもそもウイルスを定着させないようにできるのです。ですからHPVワクチン接種がとても大切なのです。子宮頚部がん(注*)はワクチン接種で防げるがんなのです。

(注*)咽頭がん、陰茎がん(ペニスのがん)も同様です

どうか、ただしい情報をえて、HPVワクチン接種をするかどうかの決断をしてください。キャッチアップ対象年齢のかたが無料で接種できる時期はもう、ほんとうに、迫っています。

2025年1月9日 ことし初回の投稿です

新しい年となり、松の内も過ぎました。日々、新聞に目を通し記事をみると何か書きたくなるのですが、そのままにしがちでした。今年はなるべく、考えたことを記録していきたいです。

中日新聞の日刊を購読しています。本日(2025.1.9)の地域経済のページに豊橋市出身の北 奈央子さん(45歳)の記事がありました。この記事を読んで考えたことを今回は書きます。

北さんは2019年に「ジョコネ。」という企業をたちあげ社長となりました。屋号は、女性とコネクションからつくったそうです。句読点がついていますがそれについての解説は記事にありませんでした。これと似たものに、私(小栗)は「モーニング娘。」しか例が思い浮かばず、ネットで調べてみましたところ、グループ名の「。」の由来は “「いろいろついてくる、盛り沢山、おトク感、親しみやすい」を表したもの”とありました。ジョコネ。の場合はどうなのか興味があります。

北さんは早稲田大学卒業後、アメリカ医療製品大手のジョンソンエンドジョンソン、ほかにも医療関係の会社に勤務しました。米国などへ海外出張も数多かったそうです。それでも、子育てをしながら仕事をするのが当然という考え方に気づいたのが、2016年に聖路加国際大大学院看護学研究科にすすみ、そこでともに学ぶ看護師さんたちに出会ってからだったそうなのです。これは私にとって意外でした。外資(アメリカ)の大手企業に勤め、海外出張を多くこなしながらも、北さん自身は子どもを持つ女性が仕事に邁進できている様子を目の当たりにできなかったのでしょうか。なぜでしょう、たまたま、北さんの仕事の場では子育て中の女性と接点が無かったということでしょうか。

日本でも、看護師さん、保育士さん、学校の先生は、何十年も前から子どもをたくさん産んでいます。それは産んでもちゃんと職場復帰できる環境が整っているからです。もとに戻れることが大事。産休、育休の充実が復帰を叶えています。そんな看護師さんたちに囲まれて北さんは育児と仕事、両方するのが当たり前と感化されたのですね。…この、三つの職種以外でも産休・育休を取っている話を患者さんからよく聞くようになってきました。どんどん当たり前になって欲しい。

また、子宮内膜症と診断され治療をうけた経験を持つ北さんは、大学の外でも女性の健康への知識を深めたそうです。”「自分自身のからだのことなのに、なぜ私はこんなに無知だったのか」との思いを強くした”と。私も日々、外来で仕事をしていて思います。多くの女性が外性器、内性器の部位、名称について知識がなく排卵と月経の関係を理解していません。私は医師となり、また産婦人科にすすんだので色々詳しくなったけれど、そうでなかったら全く違ったろうと思います。日本は受験に必要な学科には必死にとりくみますが、健康教育がひどく遅れているのが問題なのです。たとえば保健体育の授業はどうでしょう、雨降り体育授業の域を出ていないのではないでしょうか。中学校保健体育の教科書を読むと素晴らしいことがたくさん書いてあります。この内容をきちんと習得できたらいいのに、と思います。

ボディイメージ 

2024年12月2日の中日新聞で、若い女性のボディイメージの調査結果について記事がありました。マイウェルボディ協議会という民間団体が発表したものです。

https://www.instagram.com/p/DDGvuVfSw-1

マイウェルボディ協議会のインスタグラムに記事が載っていました。(上のリンクから記事をみることができると思います)

女性のからだのイラストが、やせた方からふくよかな方まで9種類ならんでいて、自分がどれにあたるか、また理想はどれか、を聞くものでした。すると自分のイメージは痩せた方から四番目。理想は痩せたほうから3番目という回答が最も多かったのでした。

この記事を外来において、若い、痩せた患者さんに聞いてみたところ、アンケート結果どおりの回答を、みなさん、おっしゃるのでした。

同協議会の代表幹事、順天堂大学の田村好史教授は、”メタボリック症候群という名前ができたことで基準がきまり、メタボ対策が法律化され世間に広く認識された。同様に、痩せていて健康に問題がある状態をさす名前をつくろう、”と提案しています。

もう20年くらい昔、「はねるのとびら」というお笑い番組で塚地武雅さんが「豚地クリニック」の豚地医師を演じていました。そこへやってきた女優さん(すらっと背が高く、やせています!)をひと目みるなり「ヤセボリックです!!」と”診断”した場面を私は鮮明に覚えています。痩せボリック、とっても言い得ていると思います。

痩せた人は、肥満の人と同様、内分泌環境がよろしくないのです。

痩せの問題については、私は、豚地クリニックの豚地先生より前から患者さんに一生懸命に説明してきました。でも、無力感にうちひしがれます。痩せを改善できる患者さんが少ないからです。

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