
子宮頚部がんの原因のほとんどは、HPV(ヒトパピローマウイルス)です。HPVには200種ほど「型」があり、そのうち15種類ほどに、発がんをもたらす型(ハイリスクタイプ)があるのです。
HPVは性交(性的接触)を経験すると男女とも8割くらいの人が暴露します。ハイリスクHPVが組織に定着してしまうと、その組織;子宮頚部もしくはペニス、咽頭に異形性(前がん病変)を生じ、数年〜十数年でがん化する可能性があるのです。
そして、このHPVというウイルスそのものを殺す薬は、ないのです!
ところがワクチンを打って免疫をつけておくと、そもそもウイルスを定着させないようにできるのです。ですからHPVワクチン接種がとても大切なのです。子宮頚部がん(注*)はワクチン接種で防げるがんなのです。
(注*)咽頭がん、陰茎がん(ペニスのがん)も同様です
どうか、ただしい情報をえて、HPVワクチン接種をするかどうかの決断をしてください。キャッチアップ対象年齢のかたが無料で接種できる時期はもう、ほんとうに、迫っています。