今日は終戦の日です。私の両親は昭和ひとけたうまれだったので、子どものころから辛い話をくりかえし、聞いて育ちました。空襲のこと、食糧難のこと、色々。
名古屋市に「ピースあいち」という資料館があり何度か足を運んでいます。いま「少女たちの戦争」という企画展示がなされており、昨日行ってきました。私の母は当時、女学校の生徒でした。本当はもっと学べたのを一年も早く卒業(させられ)、卒業式は動員されている工場の中で。わら半紙のような薄い卒業証書だったと聞いていました。卒業証書の実物をみたのは母の死後でした。ほんとうに、薄かったです。母は学校のことを誇りに思っていて同級生との交流もしていたのに、生前は証書を見せてくれませんでした。
企画展示の中心に、おざわゆきさんという名古屋出身のマンガ家さんの作品”あとかたの街”があります。おざわさんのご両親も戦時中に育ち、なんとお父様はシベリア抑留経験者。お父さんから聞いた話で『凍りの掌 シベリア抑留記』2012、そしてお母さんからの話をもとに『あとかたの街』 2014- 2015/全5巻。この第一巻を、ネットで読むことができました。続きも読もうと思います。自分の両親から聞き取ることが出来た実話から、多くの人に知れるよう、わかりやすい作品を描かれたのです。すばらしいです。