11月は児童虐待防止推進月間です

三重県 いなべ総合病院産婦人科医師、川村真奈美さんからの情報です。川村医師は、児童虐待予防や特別養子縁組の活動に尽力なさっています。

川村医師は特別養子縁組活動の関わりで、中京テレビのスペシャルドラマ「マザーズ」にエキストラ出演なさったことがあります!!

川村医師から、ぜひみなさんでみてほしいリレーメッセージがあるとのことで紹介させていただきます。ご覧いただき、ひろめていただければ幸いです!

トイレットペーパーの表裏

自分がえた情報は、古くならないうちに、とっとと提供しないと意味がありません。…ようやくこのごろ、この事を強く意識するようになりました。

今日は自分が属している保団連という団体の機関誌に載っていた情報を共有したいと思います。トイレットペーパーを使うとき、意識しておくとよいことです。

月刊保団連 2020年10月号

月一回届きます。学術的な論文のほか、文化的な興味を満たす記事も載っています。

私もむかし、論考を掲載していただけました。2004年2月号で、です。

今号の「文化」のコーナーで、NPO法人日本トイレ研究所代表理事 加藤 篤 さんの記事が掲載されていました。この、トイレ研究所の研究所のHPをみてみましたが、楽しそうです。記事内容はトイレットペーパーの表裏についてでした。記事を読んでなるほどなと思いました。内容は加藤篤さんの「note」でも読むことができます。以下、加藤さんの記事からペーパー断面の図解を引用させていただきます。

こちらの図は加藤篤さんのnote 「うんちはすごい」vol.20から引用しました。

表裏の形状が違っているのです。

今までなんとなくトイレットペーパーには表裏があるんだろうなとは思っていましたが用を足したらとっとと出たい場所でもありますから、あまり頓着していませんでした。しかしペーパーの生産者さんらがせっかく、使い心地をよくすべく技術を駆使して作ってくださっているのですから、これからはちゃんと意識して使用したいと思います。

…で、結局どちらが柔らかい側だと思いますか??加藤さんの記事でお確かめくださいね!

減量のために参考となるサイト紹介

涼しくなってきて、食欲が増します。食べて体重が増えるのは胃腸が健康な証拠なのですが、体重が超過するのはもちろん問題です。このごろ減量のことで患者さんに紹介しているネットサイトが二つ、あります。

ひとつ、「おにゃ」さんという、たいへん痩せた女性による献立紹介です。お酒を飲むひとにもよさそうなメニューですよ。

「料理研究家おにゃの体質別ダイエット〜リバウンドなしの食べ痩せ法」…https://ameblo.jp/onya20121217/

もうひとつ、「LINEマンガ」というアプリを使って読む漫画です。糖質をおさえて減量できるというお話で1日1話ずつ無料で読めます。面白く読めるのがいいです。たいくつしません。

「マンガで分かる肉体改造 糖質制限編」…https://manga.line.me/product/periodic?id=0000akrx

こういったサイトはたくさんありますから、いいものがあったら教えて欲しいです。

私のばあいは、20代のころはどれだけ食べ過ぎてもぎりぎり40kg台でした。ここから、30歳すぎますと+2kg 40歳すぎますとさらに+3kgとなり、アラ還である今はさらにもう1,2kg上乗せされようとしています。この夏、ごはんや麺、パンをほぼやめてキャベツにして6週間がまんしたら3kg減りました。でもまたじりじり増加中。1カ月以上かけて落としても数日で増えます。おかしいですよね。ほんと、納得いきません。

月経はデトックスではなく消耗

月経が多すぎることを「過多月経」といいます。なにが多すぎにあたるのかといいますと、レバーのような固まりが出る、日数が一週間以上ある、といった目安があります。また健康診断で貧血(ぎみ)だと判定されたとすると多くの場合、過多月経が背景にあります。

過多月経になるということは、子宮筋腫や内膜症があるかもしれません。

貧血になるには何か原因があるはずです。なにも問題ないなら貧血には、なりません。貧血になる原因には消化管出血(潰瘍、がん、など)や低栄養(偏食)などもありますが、月経のある年齢で最も多い貧血の原因は、やっぱり月経が多すぎることだと考えます。

残念なのは、それを放置していることです。まず血液検査のチャンスがないと貧血だと知ることもできませんけれど、せっかく健康診断をうけて貧血を指摘されているのに放置している人が多いようです。貧血であっても困ることなく生活できてしまうためでしょう。ながく貧血でいると慣れてしまうのと、現代は車はあるしエレベータはあるしで楽チンですものね。

「ずーっとそう(貧血)でしたから」「鉄サプリのんでますから」では、放置していてよいことにはなりません。

...放置していてはダメなこと、こちらの記事もご参考に「過多月経」

そして先日のことですが、患者さんいわく「月経はデトックスだと思っていた」と。つまり月経は要らないもの、出た方が良いものがでるのだと思っていた様子。これは大いなる誤解です。

月経は子宮内膜がはがれて排出される現象ですが、内膜は、やってくるかどうかわからない受精卵というお客さんのために毎回あたらしく用意している「栄養たっぷりのおふとん」なのです。お客さんが来ないと、もったいないことに、それが毎回はがれておちて次また新しいものを用意するのです。つまり栄養やエネルギーを「消耗」することなのです。

やせすぎなど、低エネルギー状態だと排卵できません。なにしろ排卵したら、やってくるのは月経もしくは妊娠という、どちらにせよ体にとってはえらく消耗することだからです。からだのエネルギーが足りないのに、月経をおこしている余裕はありません。だから脳が排卵命令を控えるのです。

月経不順、無月経で受診なさる患者さんには低体重のひとが多いです。その場合まず第一に体重を増やす必要があります。身長にみあった体重なくして排卵は無理です。体重が薬といえます。

これから気になるフレイル、サルコペニア

「フレイル」「サルコペニア」まだあまり聞いたことがない言葉かもしれませんが、今後「メタボ(リック)」と同じくらい取り上げられる言葉になると思います。特に女性にとって、じゅうぶん対策をする必要があります。健康寿命をのばし、QOL(生活の質)を良く保つためです。

どういう意味か。これこそネットの出番です。ネットで検索しますと知ることができます。きょう2020.10.11検索してグーグル検索トップにあがったサイトを紹介しておきます。きちんとして、わかりやすいと思いました。

なぜ、特に女性にとって重要なのでしょう。女性は骨量、筋肉量を失いやすく、フレイル・サルコペニアにおちいりやすいためです。

平均寿命は長くなりました。しかし、健康で自立した生活を営めるかどうか。日常的に介護を必要としないでいられる「健康寿命」がポイントなのです。厚生労働省が出しているデータをもとに、平均寿命と健康寿命の差の比較グラフをよくみかけます。上記したアクティブシニア「食と栄養」研究会のサイトにもありました。

女性のほうが健康寿命と平均寿命の差が大きいです。介護が要る年数が男性よりも3年以上長い。平均寿命が男性より6年長いいっぽう、健康寿命は2年半くらい長いだけです。

アクティブシニア「食と栄養」研究会のサイトより

毎年とりよせている「女性のための健康ガイド」という冊子があります。月経が始まるころから老年期までの健康ガイドです。今年も届きました、第13版とあります。冊子の一番最後、裏表紙の手前のページが刷新されていました。フレイル、サルコペニアについて書かれていたのです。発行元に問い合わせたところ、今年の版からフレイル、サルコペニアについて載るようになったそうです。

『老年期の女性』と題してフレイル、サルコペニアについて解説があります。さっそく外来で説明しながら配布しています。老年期、とありますが、老年をむかえる前から対策しないとまずいのは言うまでもありません。消化機能ひとつとっても、どうしても衰えます。そうなる前にできるだけ蓄え、老後は維持につとめる。

この夏はひどく暑かったですね。暑さで食欲を失い、そうめんやお茶漬けですごしてしまうと”夏ばて”となりますが、つまりは低栄養でバテるのです。あとからツケがまわってくる。体調を崩します。夏のあいだもきちんと栄養をとっておくことが大切。おなじように、老後にツケをまわさないよう若いうちから油断なく筋骨をたくわえておくべきです。