性教育講演会のお知らせです。申し込みをいただければどなたでも受講できます。無料です。もう、次の日曜日(10月2日)です。
申し込みをいただくと、Zoomを使っておうちから受講できます!
下のおしらせ画像をクリックすると、申し込み先(愛知県保険医協会)に飛びます。
https://www.change.org/p/殴る蹴るだけがdvじゃない-dv防止法を改正して被害者の保護を拡充してください
DVとは domestic violence の略語です。「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」という意味です
DVは身体的暴力だけでは、ぜったいに、ありません。くわしくは、このキャンペーンサイトの文を読んで頂くとわかりますがモラハラ(モラルハラスメント)も大変なDVなのです。でもDV防止法では救済の対象となっていません。またモラハラは、被害者自身がそうと認識していないケースがとても多いです。啓発してゆかないといけません。
日本では”交際相手”は法の対象となっておらず、被害者は守られません。(そんなばかな…ですが、そうなのです)この点でも法整備が必要です。
なんとかしなければなりません。このキャンペーンでは体験談も募っています。議員へのロビー活動(政策に反映させるための活動)に使うためです。ぜひご協力ください。
当院は婦人科クリニックなのですが、高血圧治療も併せて行う場合が少なくありません。年齢が上がるにつれ、血圧が高くなってきて服薬が必要になってくる人が多いためです。たとえば閉経後、ホルモン補充療法と一緒に降圧剤も処方します。科ごとに別々だった病院勤務時代よりも、全般的に治療にかかわるようになりました。もちろん研鑽は欠かしません。今夜も高血圧治療についてレクチャーを聴きました。
きょう聞いた話は昨年11月に高血圧治療で使えるようになった薬剤をテーマとしたものでしたが、高血圧治療について総論(根っこの基本的なこと)もデータをもとに説明がありました。
家庭血圧が大切なこと
血圧管理は、ゆる〜くではなく、収縮期(上の血圧)130mmHg未満、拡張期(下の血圧)80未満に、ちゃんと持って行くのが良いこと
これらは既知のことで、患者さんにもおりにふれ話してきたことでした。今日の話で再確認できました。
もちろん、投薬のまえに減塩をすること、早寝をすること適切な体重をキープすることは大事なポイントです。…若かろうが、血圧が正常値であろうが同じです。お子さんも、夫さまも、家族じゅう減塩がよいのです。
調査受付を終了致しました。ご協力ありがとうございました。2022.3.4
#なんでないのプロジェクト を立ち上げている社会活動家、福田和子さんによるオンラインアンケート調査です。
“(産)婦人科/レディースクリニックが、若者にとって少しでも行きやすい場所になるために皆さんの声を医師に直接届ける”ためのアンケートです。
回答時間は5〜10分程度で10代・20代対象に、性別関係なくお答えいただけるもの、とのことです。概要など下記リンクをご覧になり、どうぞご協力くださいますようお願い申し上げます。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeRXk9Nqag32A71X2Jecw1prwmxQ-_wzLIPEEU4SxL8baslPw/viewform
COVID-19問題によりマスク生活約2年となりました。不便なことは多いですが、世間ではマスクのことを「顔パンツ」といいあらわし、もはや手放せないという意見も出るほどです。それはなぜ?メイクがちゃんとできていないのをごまかせる等の理由もありますが、ドリカムの歌『眼鏡越しの空』の歌詞に”(眼鏡が)気を隠すのに都合がいい”とあるように、マスクで気を隠せるからという理由も大きいと思います。
婦人科の外来診療を行う私は、今までマスクは使っていませんでした。患者さんにとって表情が読めない相手(医師)には話しづらいと思います(呼吸器内科や耳鼻科のように、マスクをつけて診療をする必要がある科もあります)。反対に医師のほうも、マスクをはめたままの患者さんには気持ちが読めないのでコミュニケーション上、結構なストレスがあるものです。相手だけ気を隠す手段を持っていて、こちらは丸腰というのはフェアではありません。丸腰のほうはとっても疲れるのです。
下の図は、以前に私が作っていたFC2という無料サイトのブログの一部です。マスクでコミュニケーションに支障が起きると呼びかけたものです。ブログは2018年のものですが、マスクをはめたまま診察室に入ってくる患者さんの増加をはっきり意識するようになったのは2012年かそれ以前です。年々、気を隠すためマスクを活用する患者さんは増えて来たように思います。
最近、業界の新聞で興味深いものを見つけました。全国保険医新聞、2022年1月25日号にある「心理学からみたマスク生活でのコミュニケーション」という記事です。以下、記事を参考に書きます;
北海道大学大学院文学研究員教授の河原純一郎氏は北海道で開催された市民公開セミナーで「マスクの着用は感染に対する重要な防御手段であるが、顔の大事な部分が隠されることで社会的な結びつきや共感性が減る可能性がある」と講演されました。さらに氏の研究によれば「人間は相手の目と口から表情を読み取り、子どもは目よりも口を見る傾向にある。マスクの着用により、正しく表情を読み取ることが難しい」と。なるほど、やっぱりそうなのです。
限られた時間のなかで最大限、患者さん一人一人の様子をくみ取らなければなりません。ところがマスクをしていると…それができなくなってしまいます。
いま、COVID-19によって自分もマスクで仕事をしなくてはならなくなり、患者さんと対等になりました。それで、実を言うと私はストレスが減って楽になった面があります。私にも、覆面がゆるされたのです。
もうひとつ、実感していることがあります。やはり河原純一郎教授がおっしゃっていることで…印象形成について「もともと魅力が高い顔はマスクによって良い特徴が遮蔽されて失われる。一方で、魅力の低い顔は欠点が隠れるため魅力の違いを産む特徴が減り、結果として平均に近づく」…そうなのです!美人でない顔が「平均化される」!なんともうれしいことです!!顔の下半分だけでも平均に近寄れる。ありがたいことです。気楽になれます。