IONDOCTOR イオンドクター で快適

暑い時期だけれど脚やおなかが冷えて、肌が冷たかったりしませんか。ここに紹介しますのは、からだの各部をあたためるウォーマーです。

3年くらい前から、ウェストと下腿をウォーマーであたためて過ごしています。機会あれば患者さんにもすすめているのが、この「イオンドクター」です。たしかに、値段は張ります。でも快適なのではいたまま寝ても平気なのです。ほかの品だとこうはいかないと思います。

ジェイ・エスの社長さんと、お会いしたことがあります。2017年1月、当院まではるばるいらっしゃいました。とても暖かで誠実な方です。

イオンドクターが女性誌に取り上げられることも。そこには女優さんが履いている写真が載っていました。これは会社が宣伝を出したのではなく、雑誌社のほうから取材依頼があって掲載されたとのことでした。…その後、新聞、雑誌広告で類似品をよく見かけるようになりました。レッグウォーマー2千円くらいとか。二つ買うとひとつおまけ、とか。でも、ものが全然違います。

イオンドクター
http://www.iondoctor.com/

アマゾンでもイオンドクターの商品がたくさん並んでいます

当院は提携医療機関ですのでイオンドクターを取り寄せることが出来ます。受注販売です。ご希望のかたは受付へおっしゃってくださいませ。

過多月経は、不経済

つい底値をチェックしたくなる、スーパーの広告。

外来で、常日頃実にひんぱんに患者さんにお話するのが、月経が多すぎるのは血液がもったいないよ、ということ。だって、そうでしょう、血液は栄養の固まりですから。

月経が多いと貧血になる、というのは皆さんよくわかっていらっしゃる。(わかっているのに放置する人がたくさん!!)ところが鉄分以外にも、カルシウム、亜鉛といったミネラル、蛋白、酵素、そしてエネルギーのもととなる物質など、体に必要な色々なものが血液には凝縮されています。栄養のかたまり、とイメージしてみて下さい。

♭♭過多月経」について別の記事もご参照ください

新聞チラシでセールをチェックし、安い店を選んで買い物にいくでしょう?そして一生懸命こしらえたごはんを食べるんですが、ドバッと出血しちゃったらだめじゃないですか。お金も血液も、もったいない。つまり、

過多月経は、不健康であるだけでなく不経済なのです

治療方法はちゃんとあるんです。ですから健康診断で貧血といわれたら、放置しないで受診してください!

純石けんで何でも洗う

そろそろ食器洗い洗剤が無くなってきたので作りました。使うぶんずつ、台所で作ります。簡単です。生協で売っている、粉末の純石けんが万能なのです。

溶かした石けんは、まる一日くらい経つと固まってきます。固まる前でも使えますから大丈夫。

粉末状の石けんには、昔ながらの石けんのほかに、合成洗剤があります。合成洗剤ではこのようなジェル状石けんは作れませんのでご注意を。また食器を洗うとき、合成洗剤より食器が滑りやすいので慣れるまでは気をつけましょう。(慣れてしまえば平気です)

おなじ粉末でも、石けんと合成洗剤は似て非なるものです。

衣服の洗濯でも、合成洗剤と純石けんでの洗い上がりは純石けんの勝ち、です。柔軟剤は要りません。ただ、石けんは泡立つよう充分な量を使い、よく混ぜて溶かさないといけません。このごろ、つい、めんどうになってしまって固形のポンと入れるだけの合成洗剤で服など洗濯しています。でも、純石けんの粉石けんは、いろいろな洗剤として使えるので常備しています。家中、からだじゅう、洗えます。

実は頭髪も1年以上前からせっけんで洗っているんです!髪用には、火山灰入りのとか馬油いりの石けんとか、ちょっといいやつを使うこともあります。リンスはあんまり要らないけれど、するなら、酢とかクエン酸を溶かしたお湯ですすげばOKです。…それでどうかというと、かかりつけの美容師さんから、髪が扱いやすくなったと評価されるんです!!

今まで、とくに肌にトラブルのある患者さんに、せっけんのことを説明してきました。診察のときに、肌が乾燥してがさがさ、乾燥するとかゆみが出るので皮膚にかきむしった跡まである方があります。ボディシャンプーを使っているかどうかと聞きますと、たいてい、当たります。
合成洗剤の一つであるボディシャンプーは皮脂を取り除く力が大変強く、肌のバリアをこわします。使って平気な方はよいのですが、肌にトラブルのある方は、純せっけんで洗うほうがよいのでは。

2000年4月に手に入れた石けんの本が素敵。しばらくオリーブオイルと水酸化ナトリウムを使って固形石けんを自作していました。(いまはもう、やっていません)

本が痛まないようフィルムを貼って、付箋紙をはさんで。石けんバイブルです。

前田京子「お風呂の愉しみ」飛鳥新社

著者の前田京子さんは、自分と同じ年齢。文系かな?理系かな?本の、エッセイ部分もレシピ部分もいいです。むだがなくてわかりやすい。多分この本のおかげで石けんを手作りする人の数が増えたことでしょう。この本がヒットしていたころ同系列の本が書店にたくさん並んでいました。私はこの本だけで十分だと思いました。基礎から各論まで書いてあります。

これで純石けんのことに目覚めたというか、それまで石けんのことに関心がなかったけれど、色々勉強してからは合成洗剤や高価な石けんは要らないんだなあと思うようになりました。

合成洗剤には蛍光剤が入っていることがありますが、蛍光剤は発ガン性物質です。そのため食品を入れたり、口をふいたりする紙コップや紙ナフキンには蛍光剤を入れてはいけないことになっています。洗濯だって…ハンカチ、給食のナプキンやエプロンなど、洗います。それでも洗濯用の洗剤に蛍光剤を入れてはいけない法律は無いので、洗濯物が美しく洗い上がったようにみせるために、入れてあるのです。

むかしながらのせっけんは、油脂と苛性ソーダNaOHとをゆっくり反応させ、時間をかけてつくりました。高校化学で習う「けん化法」という化学反応です。これによって、材料は脂肪酸塩とグリセリンとに変化し、固まります。脂肪酸塩が汚れを落とし、グリセリンは汚れをおとすほかに、肌を保湿する働きがあります。
自分でせっけんをつくってみると、できあがりはチーズかケーキのようです。純せっけんを作る仕事の人たちは、せっけんを「炊く」というそうです。昔のせっけん(純せっけん)は、ねずみがかじりました。今世間にあふれる添剤(エデト酸塩)入りのせっけんは、ねずみもかじれません。

マンガ家の赤星たみこさんが、石けんに詳しくて昔から色々情報発信なさっています。https://akaboshi.exblog.jp/26782594/

今日みつけた「石けん百科」というサイトで石けんのこと、色々かいてあります。https://www.live-science.co.jp/store/c/ncjji/

ホルモン補充療法 ジェルタイプ使用中

閉経後、できるだけ早めにはじめたほうが良いのがホルモン補充療法(HRT)です。わたしも行っています。外用剤が効果の点で優れていますので、テープやジェルをつかっています。ジェルには二種類ありますが、ボトルタイプのものは一本で40日ちょっと、もちます。

卵胞ホルモン含有ジェル。使い終わりがわかりやすいよう、開封日をペンで記録すると良いです。

メーカーは、発売当初から長らく資生堂でした。今後、製造販売が製薬会社に変わることになりました。

工場はどこに変わるの?とその製薬会社さんに尋ねてみたんですが…詳しいことをお答えできないと… なぜだろう。

ジェルは上記のほか大腿に塗る薬剤もあります。

HRTについて少しだけ説明したいと思います。

平均閉経年齢はいま、50.5歳と言われています。日本女性は長生きになりました。以前は閉経年齢と死亡する年齢が同じくらいでした。ところが今は違います。平均寿命より30年以上も早く引退してしまう卵巣。でも卵巣ホルモンは女性の健康に、とても大切です。切れちゃうのは困る。そこで閉経年齢からもうちょっと先まで、女性ホルモンの橋渡しを(ちょこっと)するのがHRTです。

卵巣ホルモンには二種類。卵胞ホルモン E (estradiol) と 黄体ホルモン P (progestin)

卵胞ホルモンを主演女優とすれば、黄体ホルモンは助演女優です。

じつをいうと、HRTは、卵胞ホルモン(E)を補えば事は足りるのです。でも、子宮内膜の保護をするために、子宮のある人は黄体ホルモン(P)も一緒に補う必要があります。

筋腫などで子宮を摘除ずみの方は、卵胞ホルモンのジェルやテープだけ使えばいいから、いいな〜っと正直思いますよ!

卵胞ホルモン(E)にはジェル、テープ、錠剤とあり。

テープなどがどうしてもかぶれてしまう場合には錠剤もありますから大丈夫。

黄体ホルモン(P)は、現在のところ錠剤しかありません。ただしE+Pの合剤でしたらテープのものがあります。↓

ひとつだけ、EPと一緒に外用で補えるテープ型の薬剤があります。

海外では黄体ホルモン剤も天然型という、いいものがあるのですが日本では未発売。本当に女性医療は何歩も遅れているのです。女性はどんどん社会で輝いて、声を大きくしていかなければなりません。

う歯(むしば)は削っていただかなければ仕方なし

むかし治療してもらった奥歯のむしばが痛む。二次カリエスといい、年月が経つとどうしても、二次的にう蝕してきてしまう。

虫歯は、削ってもらうしか仕方ない。傷が治るのと違って、う蝕した部分がもとにもどることはないから。

わたしは保険医協会という団体に属している。保険診療を行う医師、歯科医師の団体である。そこで色々な医師、歯科医師と話をできる。いつか、歯科のドクターが嘆いていた。

”患者さんは、だいたい、歯を「削られた」という。「削ってもらった」とは言ってくれない”

と。それは確かに、言い方が正しくない。治療者に対してあんまりな言いようだと思う。

虫歯になって、それ以上う蝕が進まないようにするには腐った部分を削って取り除くしかない。そして削った部分は金属などで補填して、噛めるようにする。それが虫歯の治療というもの。さらに日本の歯科治療技術に対して、こちらが支払うコストは桁がひとつ小さすぎるくらい少ないものがあると思う。申し訳ないくらいの気持ちで受診すべきである。