UNIQL〇の変化

外陰がかゆい、あるいは痛いというトラブル。冬場になると増えます。原因の多くは接触性皮膚炎…衣服による接触性皮膚炎です。

パンツスタイルが大勢であるこのごろ。ぴたっとしたパンツや硬い生地のパンツをはいて、あるいはタイツやガードルとパンツを重ね履きして、蒸れてこすれて皮膚炎を起こすのです。原因をなくさないと治りません。擦れる衣服や重ねばきをやめることが治療です。

でも、寒いと「どうしても」重ねばきをなさるのだそうです。

私はおそらく20年くらい前から患者さんに以下のようにお話し続けています。擦れる蒸れるがいけないので、スカートをはきましょう、って。

最もまずいのがGパンです。そういう話をしょっちゅうしているので私は患者さんのあいだでGパンが嫌いな先生と評されているらしいんです。べつにGパンを嫌っているわけではないですが、中高齢女性には確実に不向きだと思います。

Gパンやスキニーなんていうのは若い人はいいんですが、40歳越えたらやめたほうがいいと、外来でお話し続けています。(そのわけもご説明していますよ)

タイトなパンツをはいて平気ならいいですけれど、皮膚トラブルを起こしてしまっているのに相変わらずはいていたら、皮膚がかわいそうです。

外陰の痛さかゆさがあるときに、自分で観てみましょう。まず目で見るんです。見づらければ鏡を使います。…自分で見ていないっていう患者さんがとっても多いんです。でもこれはおかしい。手や足が痒かったり痛かったりしたら、ふつう、見ますよね?それと同じです!じぶんのからだですから。

タイツとスカート、暖かいですよ。やってみればわかります。Gパンて、結構、お尻や腰は冷えるでしょう。タイツをはいてもスカートならしめつけないからOKなのです。空気の層ができるからあったかいですよ。

私はユニクロが大好きで、チラシをみるのも大好きです。10年前と今とでユニクロの品揃えには大きな変化があると思います。10年前は全然無かった、スカートをたくさん売るようになったことです。うれしいことです。

外来で、蒸れる衣服はだめ、きついパンツやガードルは単品でもやめてほしいのに重ねばきしたらもっとだめ、と説明できるよう資料としてチラシを使わせてもらっています。黒木メイサちゃんがユニクロの広告に出ていたころ!パンツばかりでスカートは載っていないです。

くらしと教育をつなぐ 隔月誌 “We”

横浜にあるNPOスペース・ナナが発行している「We」という隔月誌があります。コンパクトな本ですがものすごく読み応えがあり、生きる希望がわく本です。2カ月ごとにこのような充実した内容のものを、よく、出せるなあと思います。1992年4月創刊、かなり歴史がある冊子です。

私は2002年から性教育をはじめました。愛知県田原市の産婦人科医師、北山郁子先生は性教育のパイオニアで、私は幸いにも北山先生のてほどきをずいぶん、受けることができました。この「We」も、北山先生から教えてもらった本のひとつです。以来、購読しています。

2017年秋に、私は横浜のスペース・ナナをたずねてきました。四国五郎さんという数年前に亡くなられた画家の、絵の展覧会があったからです。私は四国さんの絵が大好きなのです。会場には、吉永小百合さんから送られたランの鉢が置いてありました。すごいなと思いました。

Weを、多くのひとに購読していただけるといいと思います。このNPOを応援できることになります。「We」を試し読みしてみたいというかたは、どうぞ、当院で(受付でも、小栗にでも)おっしゃってください。

春日井市図書館のサイトで「We」を検索してもヒットしません、つまり置いていないようです(あったらごめんなさい)が、愛知県女性総合センター「ウィルあいち」(名古屋市東区)の図書室に置いてあった記憶です。

「いつから始める?性教育」…NHK番組再放送の紹介

先日放映された”ウワサの保護者会” とてもよかったです、再放送されるとのことで、ぜひ多くのかたにみていただきたく紹介させていただきます。

1月30日土曜日、午後0:30–0:55、25分間の番組です!ぜひお見逃し無く!!

https://www.nhk.jp/p/hogosya/ts/4YLGJ842WN/episode/te/VWGXJX3ZJG/

性教育の代表者のひとり、村瀬幸浩先生が登場されます。書籍「おうち性教育」の著者です。

今年のえと、うし

水牛の親子 牛でも馬でも、子どもは親の近くから離れないので紐でつなぐ必要がない

八重山諸島で撮った写真をもとに、おえかきソフトのメディバンペイントを使って描いた。うまれて二週間くらいの仔ウシがかわいかったので絵を描きたくなった。

「タバコ病辞典」

副題の「吸う人も吸わない人も危ない」というのはどういう意味かというと、受動喫煙の健康被害が大きいということ。自分ではタバコを吸わないのに、受動喫煙のためにやっぱり危ない、という意味です。本をひらくと、解決しなければならない課題のひとつが「受動喫煙の有害性が過小評価されている事実がほとんど知られていない」こととあります。タバコのもたらす病気について、データをたくさんのせて解説してあります。

編者、監修者は禁煙活動で名だたる医師やジャーナリスト。

2004年5月5日第一刷発行。

ふせんを沢山はってあるのは、この本から多くを学んで健康教育に役立ててきたから。

Tobaccoをタバコと書く。”たばこ”と書かない。下記の受動喫煙撲滅機構のサイトにくわしく書かれていますがこれは、多くの禁煙活動団体で遵守されている表現です。大きな理由はタバコは外来品であり、外来語だから。「びいる」「わいん」と書かないのと同じ。それから、ひらがなや漢字で書くことで日本古来のもの、または定着しているものという誤解を生じさせないためです。

公益社団法人 受動喫煙撲滅機構

私が喫煙する患者さんはじめ周りの大切なひとに禁煙をすすめるのは、健康問題はもちろんですが、きのうのブログに書いたようにごまかしやウソでひとをニコチン中毒にするビジネスに怒りを覚えるからです。