個人間の関係のように国同士の関係を築きたい

春日井9条の会事務局より掲載許可あり

武力をみにつけることが諍いの抑止力になるのかどうか、私にはわからない。ただ、腕力などひけらかす”人”だったら諍いをするどころかそもそも、そういう人とはおつきあいをしたくない。誰しも普通は、色んな人と楽しくつきあいたいから平和的にふるまうものだろう。しかし、どうして、国など集団でのつきあいになるとうまくいかないのだろう。

相手が自分のいうことをきかないとき 自分の思いどおりにしたいとき 暴力をふるう。いろいろ言い訳をして。…それはずるい。個人同士のつきあいだと、ちょっとずるいことをしたくても、とおらない。でも集団になると一人の人間ではないから、誰がそうしたかあいまいになって、ずるいことが誤魔化されやすくなるのだろうか。集団としても、きちんと、どこを切り取っても相手(の国)に失礼なことやずるいことをしないように、していかなくてはいけないのだと思う。

10年くらい前に伊藤千尋さんというジャーナリストの講演会を複数回聞いたことがあり、本も買って読みました。以下、伊藤千尋さんの著書『変革の時代 理想は実現できる!』を参考に書きます。

軍備を持たない国コスタリカは、周辺の国々とも仲良くつきあっている。さらに自分の国が平和ということだけではよしとしないのだ。1980年代コスタリカの近くで3つの国が内戦していたのを終わらせることに当時の大統領アリアス氏は貢献した。それでアリアス氏はノーベル平和賞を受賞。その賞金を自分のためには使わずアリアス平和財団を設立。2002年の専務理事ララ・ブランコさん(女性)いわく「平和は日々、創るものです。コスタリカは軍を廃止し軍事予算を他の分野に回したことが、その後の発展の基礎になりました。」

こうありたいものです!!コスタリカが軍事予算を他の分野にまわしたのはどこかというと、教育、医療福祉分野です。コスタリカは医療費無償。どんな小さな村にもかかりつけ診療所があるといいます。COVID-19感染抑制にたいしても、成果は出ています。

…思いつきました。両者の関係性がまわりから見えにくいとき それも暴力の温床となります。DV(ドメスティック・バイオレンス)が、それです。またの機会に書きたいと思います。

パネル展 原爆と人間 2021.8.21

金山総合駅で今日明日と開かれている絵の展示です。明日の夜8時まで、入場無料です。

私はこの展示を今日知りましたがここ数年は、毎年行われているそうです。広島の高校生が、被爆者から話を聞いて描いたもの。高校生が直接聴き取りをして、想像して想像して、描いたのです。高校生の談と、語った被爆者の談とが並べて書かれています。

ものすごく、よく、かかれています。

帰ってからネットで確認しました。広島市立基町高校 創造表現コースの生徒さんです。

これらの場面 写真などありませんから、証言をもとに絵で再現なされたのです。しっかりみて、覚えておかなければ。

終戦の日

今日は終戦の日です。私の両親は昭和ひとけたうまれだったので、子どものころから辛い話をくりかえし、聞いて育ちました。空襲のこと、食糧難のこと、色々。

名古屋市に「ピースあいち」という資料館があり何度か足を運んでいます。いま「少女たちの戦争」という企画展示がなされており、昨日行ってきました。私の母は当時、女学校の生徒でした。本当はもっと学べたのを一年も早く卒業(させられ)、卒業式は動員されている工場の中で。わら半紙のような薄い卒業証書だったと聞いていました。卒業証書の実物をみたのは母の死後でした。ほんとうに、薄かったです。母は学校のことを誇りに思っていて同級生との交流もしていたのに、生前は証書を見せてくれませんでした。

企画展示の中心に、おざわゆきさんという名古屋出身のマンガ家さんの作品”あとかたの街”があります。おざわさんのご両親も戦時中に育ち、なんとお父様はシベリア抑留経験者。お父さんから聞いた話で『凍りの掌 シベリア抑留記』2012、そしてお母さんからの話をもとに『あとかたの街』 2014- 2015/全5巻。この第一巻を、ネットで読むことができました。続きも読もうと思います。自分の両親から聞き取ることが出来た実話から、多くの人に知れるよう、わかりやすい作品を描かれたのです。すばらしいです。

”逃げ恥婚”〜話合えるということ

新垣結衣さんと星野源さんの結婚発表。暗い話題がニュースを占めるなか、明るく暖かい話題です。考えたことを書きました…

今年1月にみた「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」はまさに“役に立つ”ドラマだと思った。録画しておいて良かった。結婚発表を知ってまた、最初のほうだけ、みてみた。うんうん、やっぱり、いい。

これは若い人たち、特に今後結婚を考える人たちにぜひ観て欲しい。このドラマは教科書だと言ってもいい。

← 鍋のふたをあけて湯気で眼鏡がくもった場面のつもり。

ドラマは滑らかな出だしである。二人が互いをパートナーとして暮らしはじめ、生活を回すことをふたりできちんとできるようになっている。嫌なこと苦手なことを分け合い、互いに感謝しあう。このようにまず二人が蜜月して生活が整っていることがだいじ。

そしてみくりが妊娠した。妊娠したと聞いたその場で様相を崩さないヒラマサさんはシリアスなことで頭が一杯だったのだ。子どもができたら結婚しようと思ってきた。届けを出すには姓のことを決めないと、等々。姓を変えたほうが色々面倒くさいことを元々わかっていたヒラマサさんはホントにただ者でない。

…妻から妊娠を告げられると、いきなり『妊娠したの!?わ〜〜』というリアクションをする夫のパターンがよくあるでしょう。ヒラマサさんはそうではなかった。いいね。

婚姻届を出すのにふたりの姓をどちらのものにするかということを、当然のように妻に相談をもちかけるヒラマサさん。職場ではモラルハラスメント、セクシュアルハラスメント、パワーハラスメントをまきちらす男性に毅然とした態度をとる。ここでの発言もすばらしく、これまで培われてきたヒラマサさんの人権感覚が光る。

みくりも、言いたいことがちゃんと言える力を持っている。たとえば妊娠がわかってから「支える」と言ったヒラマサさんに、妊娠出産、育児は自分だってはじめてのことなのに、自分ひとりで決めて指示を出していかなければならないのか?とちゃんと文句をいえる。妻には、夫に、あたりまえに言いたいことを言える力が絶対に必要なのだ。そしてモヤモヤやイライラが生じたとき言葉にして、相手に通じる表現、説明をできないといけない。それができるためには常日頃から練習ができていなければ、突然には無理なこと。つまりふたりの関係がずっと平等だから可能なことなのだ。ドラマでトイレットペーパーをめぐって起こる、ふたりの言い合いエピソードがある。このときも、ヒラマサ、みくり双方とも、かなり沸騰したところだったのだがきちんと言葉で相手に説明できている。みごとだ。頭がかーっとしているときに、こんなふうにちゃんと言えたらいいなあ。

しかし、二人の関係が良好で生活がきちんと出来上がったところでの妊娠でも、こんなにぎくしゃくするのである。

でき婚の離婚率が高い理由は、生活を回すということがどれだけ大変なことかまったくわかっていないからだ。まえもって共棲(ともずみ)もせず、いきなり乳児をむかえてやっていこうという無茶をするからだ。

新垣さん星野さんはこのお話のようにきちんと話合って結婚生活送っていくよね、きっと。

女性とカレンダー

女性にはカレンダーが大切です。サイクルを持つからだであるからです。月経がいつ来たかなどカレンダーを眺めていると、思い出しやすいです。

婦人科を受診するきっかけは、出血や腹痛であることが多いです。いつ、症状が起こったのか。カレンダーに書いて、月経サイクルと照らし合わせる。これが診断にとても有用です。

また定期的にピル、その他ホルモン剤を使う場合もカレンダーが大活躍します。カレンダーは、通院してもらうのにほぼ必須といえるツールなのです。なのに市販品でもネットでも、いい感じに使えるカレンダーがありません。それで表計算ソフトをつかって手作りしています!

手作りカレンダー。ことしは東京オリンピックのため祝日がよく変更されました…ネットで情報を確認して大丈夫かな?と思いつつ作っていました。

このカレンダーに、不正出血など起こった症状の記録をお願いしています。どのようなときに起こるのか。数ヶ月見わたすことができます。これが診断にとても役立ちます。

こないだ、2021年1月から12月まで1年分のものを作ったと思っていたら、もう、ぼちぼち7月から来年(2022年!)前半までのものが要る時期に…。こんなことをやっていると一年が、ほんとうに、あっというまです。