国政選挙で引越三ヶ月縛りは厳しい…

参院選が終わり、投票率が今回は52.05%とのことでした。3年前の参院選のそれが48.80%だったので3%(3ポイント)少々、伸びはしましたが半数の人が投票へ行かなかったのです。けさの中日新聞では、自分が投票しても何も変わらないから、といって投票しない若い世代のインタビュー記事がありました。

一方、投票する意欲をしっかり持っていたのに投票できなかったという話を聞きました。それは新しい住所地では3ヶ月経過していないと投票できないというルールがあるからです。もちろん所定の手続きをして投票できる方法はあるのですが、今回、実際に転居先から手続きを試みた人(社会人)の話をきくと、それはちょっと無理だなあと思えるのでした。

異なる市町村へ転出して、住民票を移したらそこから3ヶ月経たないと引っ越し先で投票できません。今回選挙人名簿ができたのが6月21日でしたから、普通に新住所地で投票できるためには3ヶ月前の3月21日までに転入手続きが済んでいる必要があります。

選挙の公示から二週間ちょっとありましたけれど、そのあいだに役所に連絡やりとりして用紙を手に入れ、さらに投票日(7/10)の前日までに、選挙管理委員会のある会場で投票しないといけないそうです(どこでも投票できるわけではないのです)。記入された投票用紙は元の市町村に送られるらしいです(すると、誰が誰に投票したかわかってしまうのじゃないかしらという懸念もわきます)。詳細は市町村によっても異なると思いますが、いま土曜の郵便配達が無くなったことも大きく、手続きのやりとりで日にちが間に合わなかったそうです。

3月は異動の時期です。転勤や進学でこの春、住民票を動かした多くの人が当てはまったと思います。なんとも、残念なことです。