2022参院選 公示は6月22日

来月、2022年7月10日は参議院選挙です。あす6月22日が公示です。

6月19日中日新聞サンデー版で「参議院を考える」という特集がありました。一票の平等についてや衆議院との違いなど、色々わかりやすく書いてありました。

今月はじめから、私は患者さんに「来月の選挙行きますよね、?」と問いかけしつつ、候補者を決めるのに参考としてほしい資料を渡しています。もし行くつもりが無いとか選挙があることを知らないという人がいたら投票を勧め、お知らせするつもりで渡しています。いま18歳から投票できるのだなぁとしみじみ思いつつ、選挙権のある十代患者さんにも渡しています。選ぶためには知識・情報が必要です。

中には投票しないという患者さんもいらっしゃり、理由をきくと、自分が投票したひとが当選しないから…だそうでした。でもその一方でその人は、職場で頼まれた相手には投票するのだというのです。それはいかにも、残念なあり方ではないでしょうか。その方はたまたま、医療の公費受給資格を持つ方でした。でも、その制度は当たり前に続くでしょうか。

選挙は、自分の考えを持たないといけない大事な局面です。自分の持っている権利をきちんと活かす。あきらめないことが大切です。

選挙とは別に、配布している資料があります。憲法について集めている署名チラシです。署名に賛同してくだされば嬉しいですがその前に、憲法について意識をむけ知識を得て欲しい気持ちで配っています。ひごろ憲法について考え、情報をチェックすることがあまり無いのではないだろうかと思うからです。

憲法をいかすことは、生命・暮らしを守ることです。

この署名チラシには自民党の掲げる改憲4項目について説明があります。いまの与党は選挙で議席を多く得て改憲したいわけですが、私たち国民はそれがどういうことか、何をもたらすか、しっかり知っておかないといけません。

★現政権が防衛費にあてるお金の額をGDPの1%以内から2%に、と主張していることについて。

Global Firepowerという国際的な軍事力の比較サイトがあります。それによると2022年5月の時点で日本の軍事パワーは世界142カ国のうち5位です。そんなに強かったんですね。それがGDP2%となると、世界第三位となる計算なのだと聞きました(*)。そんなにする必要があるのでしょうか。防衛費を増やすということは、別のところは減らすという意味です。医療福祉は減らしどころとしてマークされています。

(*戦争とメディア、というシンポジウムをYouTubeでみることができ、そこで聞きました)

★緊急事態条項について。…緊急事態宣言vs緊急事態条項

「せやろがいおじさん」という方のYouTubeをみてわかりやすさに感動したのでリンクをしておきます。「緊急事態」と耳にすると思い浮かべるコロナの緊急事態宣言と、この緊急事態条項とは全然ちがう話です(あたりまえの話ではありますが)。では緊急事態条項とは一体どういうものなのか。ぜひ、リンクの動画をご覧になっていただきたく存じます。

にがおえ!

上の動画をみて、描きたくなりました。武井咲さんと武井壮氏の話が出てくるからです。

暴力で関係改善は、むり

きょう2022年2月25日の中日新聞一面記事はロシアがウクライナに侵攻したことだった。昨日午後のラジオ番組では、ロシアによる侵攻をうけてリスナーがさかんに投稿しているのをパーソナリティ氏が読み上げていた。みんな心配している、怒っている。

今日の新聞記事の解説には、こうあった。

武力で隣国との関係を改善しようとするのは相手を見下した大国のおごりと言える

まったく、相手を見下したことである。それはそのとおりだ。しかし”関係を改善しよう”としているのかというと、違うと思う。力でいうことをきかせたいだけだ。DVと同じ。

気が向いた時の調理は楽しい

<独り言の日記です>

寒いし、このご時世なので家で長く過ごす。時間があるとき、気持ちや体力に余裕があるときの料理は楽しいものである。

パスタはこのごろ、大鍋ではなくレンジで加熱する方法で茹でている。塩は無しで。

この、茹で器の購入は正解だった。レンジにいれて放っておけるのはとても良い。

二人分まで茹でられる。蓋は加熱時には使わず、湯を切るときに使う。

長細い容器は電子レンジの丸いお皿にちょうど載るサイズ。袋にかいてある時間に数分プラスして加熱開始。

レンジの中で回りながら水が沸騰して泡が容器から盛り上がるが、絶妙に、ふきこぼれないのが素晴らしい。

パスタは数時間、水没させておくとゆであがるのが早くてモチモチした食感になるというのを友人から教えてもらい、やってみた。

パスタを茹でるとき塩を入れるのは塩味を付けるのが目的なだけ…とネットでみて、塩は入れずにゆでている。パスタをゆでるとき結構たくさん塩が要るけれど、ゆでただけで大量の塩水を捨てるのがもったいなくて気になっていたのだ。

塩無しで茹でても歯ごたえなど変わりないように思える。自分だけでなく、ほかの人からも特に文句は出ないから大丈夫かな。

野菜くずの有効利用をはじめた。ゆでると良い出汁が取れる、と何かの本で読んだので、そうしている。えんどうやセロリの筋を引いたもの、玉ねぎの皮などを冷凍してためておき、まとめてゆでると良いと。

普通の鍋で茹でるより、圧力鍋で茹でたほうが、やはりしっかりスープが取れた様子。色が濃い。

圧力鍋が良いポイントは熱エネルギーが漏れないこと。特に長い時間煮込むとき、エネルギーが効率よく調理に使われるのはうれしい。

スープから良い香りが立ち上る。これで味噌汁を作ると、とてもおいしい。

医学部合格率 男女逆転

この、見出しのニュースが2月17日木曜日、中日新聞朝刊でとりあげられました。BuzzFeedNewsでは2月1日に、すでに記事となっていました。

このニュースとなったきっかけは、文科省の公表をみて逆転に気づいた全国保険医団体連合会(保団連)が下記の声明文を先月、報道各社に連絡したことだったのです。

【声明】女性差別のない公正な入学試験の実施を 全医学部・医科大学に求める 2022.1.17

全医学部・医科大学の男女別合格率の公表は保団連女性部が求めてきたことでした。文科省は2013年度以降の男女別合格率を公表しているのですがこの公表、スムースなことではなかったようです。上に紹介した声明に詳細がかいてあります。

この男女別合格率の公表は、特段記者会見が行われることはなく、言うならばひっそり資料が公開されているのが実状です。保団連女性部は文科省の発表に随時チェックを入れており、それで気づいたのです。

保団連女性部は、入試シーズンでありさらに報道を増やしたいと1月26日に再度のプレスリリースをおこなったそうです。多くの医学部の合格発表があるころまでに、できるだけ報道がひろがればよい、と。地元中日新聞も、とりあげてくれました。

マスク生活、好き?

COVID-19問題によりマスク生活約2年となりました。不便なことは多いですが、世間ではマスクのことを「顔パンツ」といいあらわし、もはや手放せないという意見も出るほどです。それはなぜ?メイクがちゃんとできていないのをごまかせる等の理由もありますが、ドリカムの歌『眼鏡越しの空』の歌詞に”(眼鏡が)気を隠すのに都合がいい”とあるように、マスクで気を隠せるからという理由も大きいと思います。

婦人科の外来診療を行う私は、今までマスクは使っていませんでした。患者さんにとって表情が読めない相手(医師)には話しづらいと思います(呼吸器内科や耳鼻科のように、マスクをつけて診療をする必要がある科もあります)。反対に医師のほうも、マスクをはめたままの患者さんには気持ちが読めないのでコミュニケーション上、結構なストレスがあるものです。相手だけ気を隠す手段を持っていて、こちらは丸腰というのはフェアではありません。丸腰のほうはとっても疲れるのです。

下の図は、以前に私が作っていたFC2という無料サイトのブログの一部です。マスクでコミュニケーションに支障が起きると呼びかけたものです。ブログは2018年のものですが、マスクをはめたまま診察室に入ってくる患者さんの増加をはっきり意識するようになったのは2012年かそれ以前です。年々、気を隠すためマスクを活用する患者さんは増えて来たように思います。

最近、業界の新聞で興味深いものを見つけました。全国保険医新聞、2022年1月25日号にある「心理学からみたマスク生活でのコミュニケーション」という記事です。以下、記事を参考に書きます;

北海道大学大学院文学研究員教授の河原純一郎氏は北海道で開催された市民公開セミナーで「マスクの着用は感染に対する重要な防御手段であるが、顔の大事な部分が隠されることで社会的な結びつきや共感性が減る可能性がある」と講演されました。さらに氏の研究によれば「人間は相手の目と口から表情を読み取り、子どもは目よりも口を見る傾向にある。マスクの着用により、正しく表情を読み取ることが難しい」と。なるほど、やっぱりそうなのです。

限られた時間のなかで最大限、患者さん一人一人の様子をくみ取らなければなりません。ところがマスクをしていると…それができなくなってしまいます。

いま、COVID-19によって自分もマスクで仕事をしなくてはならなくなり、患者さんと対等になりました。それで、実を言うと私はストレスが減って楽になった面があります。私にも、覆面がゆるされたのです。

河原純一郎教授の北大ウェブマガジン記事です。こちらで研究の内容を読むことができます。

もうひとつ、実感していることがあります。やはり河原純一郎教授がおっしゃっていることで…印象形成について「もともと魅力が高い顔はマスクによって良い特徴が遮蔽されて失われる。一方で、魅力の低い顔は欠点が隠れるため魅力の違いを産む特徴が減り、結果として平均に近づく」…そうなのです!美人でない顔が「平均化される」!なんともうれしいことです!!顔の下半分だけでも平均に近寄れる。ありがたいことです。気楽になれます。